臼杵市の観光めぐり「4施設共通券(1,140円)」を利用して「野上弥生子文学記念館」と、その隣にある「小手川商店・小手川酒造」さんに行ってきました!
小手川商店さんには「ソフトクリーム」の引換券を利用して、ソフトクリームをもらうつもりで行ったのですが、女将さんとお話をした際いろいろと教えてもらいましたので、それも含めてご紹介します!
「小手川商店」のアクセス・営業時間・駐車場等
アクセス
店舗情報
食事は11:00~14:00(L.O.13:30)
その他近くに「臼杵市観光交流プラザ」(GoogleMap)の無料駐車場有
または「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」目の前に有料の「市営下屋敷前駐車場」(GoogleMap)もあります。
みそソフトクリームをもらいに小手川商店へ
初めに行った「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」で「4施設共通券」を購入した際に「ソフトクリーム引換券」をもらっていました。
ということで、「野上弥生子文学記念館」の近くにある小手川商店さんへソフトクリームをもらいに行きました。
店内は醤油や味噌などの商品が並んでいます。
ひな祭りの時期なのでおひな様も飾られていますね。
早速ソフトクリームの引換券を渡し、ソフトクリームと交換!ここのソフトクリームは「みそ味」。ちょっとだけ色が茶色です。
私が一生懸命ソフトクリームの写真を撮っていると女将さん「みなさん外の看板で撮られてますよ」と教えてくださいました。
それで撮ったのがこの写真。看板と一緒に撮ったソフトクリーム!ちゃんと「小手川商店」の文字も一緒に入っていてこれは記念になる!
無事に写真を撮り終えた後は店内で頂きました。お茶を出してくださって、美味しいお茶とともにみそソフトクリームを頂きます。
みそソフト、本当は310円なんですね。お得観光キャンペーンでクーポン券をもらったので無料で頂いているようなものです。
一口目はお味噌が入っているのがわかる「お味噌」の味。でも甘くて意外とマッチしていて美味しいんです。食べ進めるうちにだんだんお味噌の味がわからなくなり、キャラメルソフトのような感じに。違和感なく美味しく食べられます♪
テーブルには臼杵市の郷土料理「黄飯」のレシピがありました。クチナシの実でご飯を炊くそうです。
気さくな女将さんといろいろとお話をさせていただきました。
ここ小手川商店、フンドーキンのお店がここから始まったということで、フンドーキンの1号店。今は川の向こう側に工場がありますが、もともとここにあったそうです!
簡単な歴史はこのような感じ。
1855年に「フンドーキンの創業者・小手川金次郎」の父「角三郎(悦次郎)」が酒造業を始める(場所は「小手川商店」の向かいにある「小手川酒造」)。その後息子(長男)の「常次郎」が酒造のあとを継ぐ。
1年に1度しか「麹むろ」を使わないため、使わない時期は「味噌・醤油」の製造を始める。
1861年に「常次郎」の弟「金次郎」が、分家して小手川酒造の向かいに「小手川商店」を創業し、味噌・醤油を作り始める。
その後小手川商店は2代目金次郎の時にフンドーキンと改名し、川の向こう側に移転。現在では大きな工場がありとても有名な味噌・醤油の会社となっています。
「小手川商店」のランチメニュー
今回はソフトクリームの交換に来ただけでしたが、小手川商店さん、ランチもしています。
「みそ汁御膳」というのがなんともお味噌屋さんらしい。臼杵の郷土料理の「黄飯」や「きらすまめし」も食べられるようです。
「きらすまめし」とは、ブリ・マグロ・アジなどの季節の魚の切り身を醤油や三杯酢などに漬け、おからやネギ、しょうがを混ぜ合わせて最後にカボスなどを絞ったもの。
フンドーキン創業の地での「みそ汁御膳」。臼杵の郷土料理も一緒に食べられるので嬉しいですね。
ソフトクリームを食べた後は「前の小手川酒造ものぞいてみてください」ということでしたので行ってみることにします♪
「小手川酒造」のアクセス・営業時間・駐車場等
アクセス
店舗情報
「小手川酒造」蔵見学
「小手川商店」さんの目の前にあるのが「小手川酒造」さん。1855年に創業されたそうです。創業以来一貫して手造りにこだわったお酒造りをしています。
年中無休で「蔵見学」ができます。
一部の麦焼酎は、県内でもめずらしい大甕(おおがめ)に寝かせて造られているそうです。甕(かめ)に新しい酒を足さない方法で、いつまでも純粋な年代物の焼酎を楽めます。
店内には試飲コーナーもあって、ここで作られているお酒の試飲ができます!一度味を確かめてから商品を買えるのは嬉しいですよね。
こちらにもとても気さくな店員さんがいらっしゃって、小手川酒造の歴史や蔵見学などをさせていただきました。
そしてそのあとはお隣の「野上弥生子文学記念館」へ。
「野上弥生子文学記念館」のアクセス・開館時間・駐車場等
アクセス
「野上弥生子文学記念館」施設情報
大人(高校生以上)310円
小人(小中学生)150円
団体割引 20名以上100人未満
大人250円 小人 120円
障害のある方(大人)160円
障害のある方(小人)80円
【4施設共通券(臼杵石仏・稲葉家下屋敷・野上弥生子文学記念館・吉丸一昌記念館)】
大人 1,140円
小人 560円
※臼杵石仏・稲葉家下屋敷・野上弥生子文学記念館・吉丸一昌記念館のどちらの観光施設でも購入可能
「野上弥生子文学記念館」
小手川酒造さんを出て左へ行くと、すぐ隣に「野上弥生子文学記念館」があります。
「野上弥生子」は小説家。大分県の皆さんはきっとご存知かと思います。私の思い出は「学生の時に読書感想文を書いたこと」くらいでしょうか。
最初に4施設共通券を買っていたのでそのまま入ります。4施設共通券はここ「野上弥生子文学記念館」でも買うことができます!
ただ館内を見てびっくりしたことが!!
実際は小手川酒造が弥生子の生家で、その一部を改装した記念館だそうです。なるほど、だから隣にあったんですね。
「野上弥生子」のお父さんは小手川酒造の2代目「常次郎」。フンドーキン初代金次郎(「常次郎」の弟)に子供がいなかったため、「野上弥生子」の弟(武馬)がフンドーキン初代の養子に入り、2代目金次郎になったそうです。ちょっとややこしいですね。
「野上弥生子文学記念館」には数々の作品や、直筆の原稿用紙などがありました。
「小手川ヤエ(本名)」は14歳の時に上京し、明治女学院に入学。1906年に夏目漱石門下の野上豊一郎と結婚し、「野上姓」になったそうです。
夏目漱石とは直接会う機会はあまりなかったものの、書簡を通じて指導を受け、漱石の推薦によって1907年に「俳句雑誌 ホトトギス」に「縁」を発表、作家デビューを果たしました。
代表作は、1957年発表の「迷路」で第9回読売文学賞を受賞。1964年発表の「秀吉と利休」で第3回女流文学賞を受賞。
それから生涯99歳で死去するまで現役の作家として活躍したそうです。
私が学生の時に読書感想文で選んだ小説は「真知子」でした。その頃はよくわからず、読書感想文もうまく書けなかった記憶があります。
これを機に大分県の文学にも触れるのもいいかもしれません。
まとめ
今回は臼杵市の「野上弥生子文学記念館」と、その隣にある「小手川商店・小手川酒造」さんのご紹介でした。
野上弥生子とフンドーキンの関係にはびっくりしました。小手川商店のみそソフトクリーム、そして小手川酒造の蔵見学と、臼杵市の有名な施設を一緒に楽しめる場所だなぁと感じます。
臼杵市を訪れた際はぜひ行きたい場所ですね!
※チラシのブログ内での掲載確認は取っています。ありがとうございます!