大分県竹田市にある「岡城跡」。難攻不落の堅城と言われているほど鋭く傾斜している天然の要害。そこには未だ石垣が残されており、国の指定史跡として非常に価値があります。
また、「難攻不落の堅城」と言われることから「受験に落ちない」とも受け取れ、受験生に人気の場所です。本丸跡には「岡城天満神社」があり、受験日近くになるとそこに参拝する受験生たちの姿があります。
今回はその「岡城跡」のご紹介です。
※無人の神社なのでお守りなど祈願グッズは販売しておりません。ご注意ください。
「岡城跡」の基本情報(アクセス・入城料・営業時間・駐車場等)
アクセス
入城料・営業時間・駐車場等
小中学生:150円(20人以上団体100円)
小中学生:1,500円
【緒方・三重方面行】5分「岡城入口」下車
城下町パスポート(城下町文化施設共通観覧利用券)も使えます。
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ポイント
まず、岡城跡へ行く前にWi-Fi環境で「岡城時空散歩」をダウンロードすることをおすすめします。
スマホやiPhoneのストアで検索すると岡城跡のアプリケーションが出てきます。
インストールをし岡城跡へ向かうと目の前の景色にCGが合成されたり、資料画像や資料映像が映し出されます。ポイントは全部で28箇所ありますので、岡城の風景をさらに楽しめます。
岡城の歴史
岡城は源頼朝に追われた源義経を迎えるため、1185年(文治元年)に緒方三郎惟栄が築城したという伝説に始まります。
やがて岡城は豊後国守護大友氏の一族である志賀氏の居城となります。
1586年(天正14年)、薩摩の島津義弘率いる大軍が岡城を3度に渡り攻撃しますが、島津軍は険峻な要害である岡城を落とすことができずに撤退。岡城は「難攻不落の城」として世に広く知られるようになりました。
明治になり廃城令の施行に伴い、役目を終えた岡城の建造物は、1874年(明治7年)に競売にかけられ、石垣のみが残される城跡になりました。
少年時代に竹田で過ごした滝廉太郎は、岡城をモデルにして名曲「荒城の月」を作曲したと言われています。
阿蘇くじゅうの山々や祖母山を遠方に望む岡城跡では、雄大なスケールの石垣と、四季折々に変化する自然が織りなす唯一無二の景色を楽しむことができます。
岡城跡散策
入口
岡城跡の料金所「総役所跡」。岡藩の行政機関・裁判所としての機能を持っていました。ここで岡城跡の入場チケットを購入することができます。
チケットを購入したら右手に登り口があります。まっすぐ道なりに進むと岡城跡の階段に出ます。
普通に歩くと本丸まで40分くらいかかるということです。夕方に行くと暗くなって危ないので、遅くとも15時までに行って暗くなる前に下山するのがおすすめ。
登って上から見た景色。素晴らしい景色です。12月中旬の写真ですが少し紅葉が残っています。
地図です。本当に広いです。ここに素晴らしいお城があったんですね。思いを馳せながら歩いてみようと思います。
西の丸跡
西の丸跡に行ってみましょう。
この階段の辺りが西の丸跡のようです。上に登ってみます。
ここにあったのかな。場所はよくわかりませんが、西の丸には三代藩主中川久清の隠居後の住まいがあったそうです。その後政務の中心的な機能も西の丸に集約されます。
奥に階段があるので登ってみましょう。
ここにも何か建物があったようです。広い場所ですね。
二の丸跡
本丸へ行ってみます。
石垣と共に素晴らしい景色が見られます。暖かい時期にお弁当を持ってきたいですね。
ただ断崖絶壁なので、くれぐれも「ポケモンGO」や「ドラクエウォーク」等をしないようにしてください。柵がないので本当に危険です。
くじゅう連山の場所がわかるマップがありました。
写真左上のようです。マップと同じような山があります。美しい山々…素晴らしいです!!
空井戸跡です。当初から水が入っておらず、空井戸だったため抜け道として使用されていたとか。財宝が隠されているなどの伝説があります。
左奥に建物があります。
まっすぐに歩いていくと休憩所がありました。二の丸跡です。ここは 月見櫓や御風呂屋など、特徴的な機能を持つ建物が並んでいて、来客の歓迎や藩主の愉しみの空間として利用されていたそうです。
自販機や休憩場所、お手洗いもあるのでゆっくりと休めそうな場所です。
そこから左手に行くと滝廉太郎像がありました。滝廉太郎は少年時代にここ、竹田市で過ごしました。その時に遊び場にしていた岡城をモチーフに、名曲「荒城の月」を作曲したと言われています。
また、この銅像は少年時代に廉太郎と同じ学校に通っていた彫刻家「朝倉文夫」により1950年(昭和25年)に作られました。
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休憩所の右手の階段を登ります。
本丸跡
ここが本丸跡です。神社があります。
本丸は岡城中心部の最も重要な場所です。中央部には藩主の住まいとなる本丸御殿が建てられていました。
神社は岡城天満神社で、難攻不落の堅城と言われたことから、「落ちない」ということで受験生が多く参拝するようになったそうです。
まとめ
まだまだ広いのでここで紹介しきれなかった場所もたくさんあります。
歴史を感じることのできる岡城跡、山の上にあるため景色もよく、桜や紅葉の時期にくるとまた違った一面が見えて楽しいと思います。
竹田の歴史を感じながら登ってみてはいかがでしょうか。
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