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【滝廉太郎記念館】「荒城の月」や「花」で知られる作曲家の旧宅

滝廉太郎記念館

「荒城の月」や「花」で有名な作曲家、滝廉太郎。その記念館が大分県竹田市にあります。

滝廉太郎は学生の頃竹田市に数年間住んでいて、その影響で「荒城の月」の名曲が生まれたとされています。

今回は滝廉太郎が住んでいた「旧宅」のご案内です。

「滝廉太郎記念館」の基本情報(アクセス・入館料・営業時間・駐車場等)

アクセス

入館料・営業時間・駐車場等

住所
〒878-0013 大分県竹田市竹田2120番地1
電話番号
0974-63-0559
入館料
一般:300円(20人以上団体250円)
小中学生:200円(20人以上団体150円)
営業時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
12/29~翌年1/3
駐車場
竹田市城下町交流プラザに駐車し、徒歩1,2分。
電車使用時
豊後竹田駅より徒歩10分
公式サイト
城下町パスポート
利用可・チケット売り場にて販売
来館日
2020年12月

滝廉太郎とは

滝廉太郎記念館 話

滝廉太郎は1879年(明治12年)、当時の東京市に生まれます。瀧家は江戸時代に、豊後国日出藩の家老職を代々務めた上級武士の家柄でした。

父・吉弘は地方官として働いていて転勤が多く、滝廉太郎が12歳のときに父の転任のため、一家全員で豊後竹田の官舎(ここ滝廉太郎記念館)に移ります。

それから2年半ほど竹田市で暮らしました。多感な少年時代に竹田の自然や優しい人たち、また「荒城の月」のモチーフになった「岡城跡」にも影響を受けました。

そして1894年(明治27年)、15歳で東京高等師範学校付属音楽学校予科(後の東京音楽学校)へ入学。一度脚気を患って竹田に帰り静養しますが、1898年(明治31年)に本科(専修部)を主席で卒業します。

1901年(明治34年)に「荒城の月」の掲載されている文部省編纂中学唱歌が出版され、同年4月にドイツ留学のため横浜を出港します。ライプツィヒ王立音楽院に文部省外国留学生として入学。

そのわずか5ヶ月後に肺結核を発病し入院します。その後退去命令が下り、翌年の10月道半ばで東京へ帰着します。11月には父の故郷である大分に戻り、療養をしていました。

しかし1903年(明治36年)、大分市稲荷町(現在の府内町)にて満23歳の若さで亡くなります。

死後は結核に冒されていたということから、多くの作品が焼却されたそうです。作曲数が多かったという話もあるようですが、現存作曲作品は34曲で決して多くはありません。

滝廉太郎記念館

滝廉太郎記念館 門

城下町交流プラザからほど近い、徒歩1,2分の場所にある記念館です。

立派な門の中に見えるのが滝廉太郎の旧宅。ここに滝廉太郎が住んでいました。

滝廉太郎記念館 料金
チケット情報

城下町パスポート(城下町文化施設共通観覧利用券)も使えます。

\城下町交流プラザ・城下町パスポートの記事はこちら/

滝廉太郎記念館 肖像

門を潜ると右手に滝廉太郎の肖像があります。

滝廉太郎記念館

旧宅です。趣のある日本家屋。チケットは中に入って購入可能。ここでこの記念館のみのチケットを購入するか、城下町パスポートを買うか選べます。

滝廉太郎記念館 部屋
滝廉太郎記念館 部屋

館内には畳の間、滝廉太郎の直筆の譜面や手紙、写真などが展示されています。奥に入っていくと庭と、その離れには蔵があります。蔵で上映されている滝廉太郎の生涯の動画は胸を打ちます。

「れんたろう通り」と「廉太郎トンネル」

滝廉太郎記念館 通り
滝廉太郎記念館 トンネル

滝廉太郎記念館の前は「れんたろう通り」となっており、記念館を出て右に行くと左手に廉太郎トンネルが見えます。

このトンネルを通ると滝廉太郎の曲がオルゴールの音色でランダムに流れます。春~夏は「花」「荒城の月」「水あそび」、秋~冬は「荒城の月」「はとぽっぽ」「秋の月」です。

滝廉太郎記念館 トンネル

トンネルを抜けるとこの道もれんたろう通りです。

まとめ

竹田市にゆかりの深い日本を代表する作曲家、滝廉太郎。その短い生涯を終えたのはここ、大分県でした。

「荒城の月」「花」の他にも「箱根八里」「雪やこんこん」などの代表作があります。短い生涯に素晴らしい作品を残した滝廉太郎の旧宅、一度行ってみてはいかがでしょうか。


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ねーこ

このブログの編集長。大分県大分市出身。大分が大好き!趣味は行ったことのない「場所」に行くこと。そして何気ない「会話」や「町並み」「景色」を楽しむこと。自分の行動を通して大分の情報を発信していきます。

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