今回は、日本みつばちを使った養蜂場を12,13年ほど営んでいる、野津町の渡辺さんをご紹介します♪
日本みつばちの養蜂は非常に難しく、日本の養蜂の約5%とか、または0.1%ほどしかないと言われています。
渡辺さんの作る日本みつばちのハチミツは100%花や木の蜜からとった自然のもの。そして全肯定手作業で機械を使わずに丁寧に作られていて、花の香り濃厚でとても上品なハチミツです。
そんな渡辺さんにハチミツが商品になるまでの過程を取材させていただきましたので、早速ご紹介いたします♪
2022年5月15日:分蜂の様子と、分蜂された巣箱の販売を追記しました。
「渡辺さんの吉四六百花蜜 養蜂場・販売先」のアクセス・営業時間・駐車場等
アクセス
養蜂場・販売先情報
その他、「吉四六市場」や「四季の里」で販売しているときもありますがお値段が違い、こちらの販売先の方が安いです。
すべて手作りの自然派!日本みつばちのハチミツ
自然豊かな臼杵市野津町にある日本みつばちの養蜂場。規模は小さいものの、渡辺さんのハチミツは全て手作業で作られています。
ここのハチミツは、日本みつばちから採取されたもので、複数の花の蜜からとれた百花ハチミツです。
西洋みつばちは特定の花にしか行かないのに対して、日本みつばちは複数の花に行くため、コクがあり濃厚なハチミツになるのが特徴です。
このような商品になるまでにはどのようなことをしているのでしょうか。日本みつばちの養蜂は毎年3月中旬ごろから始まるようです。
時期になると巣箱を設置して蜂が巣作りを始める(分蜂)
渡辺さんの養蜂場では、このような巣箱がいくつか置いてあります。大体3月半ばごろになるとみつばちが巣分かれ(分蜂)を始めるため、時期になると巣箱に日本みつばちが集まってくるように準備をするそうです。
巣分かれ(分蜂)とは、女王蜂が生まれた時に蜜蜂を引き連れ、他の場所に巣を作ることを言います。言わばみつばちのお引っ越しのこと。
西洋みつばちの巣箱のように並べて置いていても日本みつばちは巣を作らないらしく、日本みつばちの巣箱は1つ1つかなり距離をあけて置かないといけないそうです。
こちら、大元となる巣。ここに日本みつばちがたくさんいて、ここから新しい女王が生まれ巣分かれし、各巣箱にお引っ越しをします。
この植物は「キンリョウヘン」といい、分蜂の時期に巣箱の前に置く植物です。巣箱の近くに置くことで日本みつばちがその巣箱に巣を作ってくれるそうです。
この「キンリョウヘン」という植物、日本みつばちを呼び寄せる集合フェロモンというものを持っているそうで、その習性を利用して近くに巣箱を置くと自然に巣箱に巣を作ります。
ただ巣箱の近くに「キンリョウヘン」を置いていても巣を作るのは100%ではないようで、簡単にできないところが日本みつばち養蜂の難しいところ。
日本で日本みつばちのハチミツの採取量が少ないのはこのように養蜂の難しさがあるため。渡辺さんの作る純粋な日本みつばちのハチミツは本当に貴重なものです。
日本みつばちのみつろう
巣箱の中にはこのように日本みつばちが作った「みつろう」がいくつかあり、蜂がたくさんいます。
自然豊かな野津町の木々や花から蜜をとってきたみつばちが、このように巣箱に持って帰り、みつろうに蜜を入れていきます。
これは蜜のたっぷり詰まったみつろうです。よく見ると蜜が染み出しているのがわかりますよね。
みつろうの1つ1つが六角形なのはハニカム構造というようで、蜜が流れ出ないように適切な角度が9度から14度程度ついているそうです。
夏に採取すると柔らかくて流れるので取りにくく、更に糖度が75から76度でそんなに甘くないそう。もうしばらく待って、冬の11月、12月ごろになると適度な固さになり糖度は80から82度になるとのことです。
だから年末がハチミツの収穫時期となります。
ちなみにこのみつろう、このままスプーンですくって食べられるんですよ。ちょっとカスは残りますが、花の香りと濃厚な甘さ。布で漉してない自然なままのハチミツが味わえます。
みつろうを巣箱からとってきて表面をきれいにしたのち、このように手作業で潰し蜜を漉していきます。
濾すとこんな感じに。ここから更に何度も何度もさらしで丁寧に濾して不純物をなくしていきます。こうして雑味がなくなっていき、加熱もされていないので栄養価の高いはちみつの出来上がりです。
吉四六百花蜜の出来上がり
このような工程を経て、出来上がったのがこのハチミツ。黄金に輝いていてとても綺麗です!!
味は濃厚で花の香り豊か。少し酸味があり上品でとても美味しいです。"本物のハチミツ”って、きっとこういうことなんだと感じるほど、食べると鼻から花の香り抜けるんです。
この方が養蜂場のご主人の渡辺さん。ハチミツの他にも猪や鹿の猟師さんもしていて多彩な方です。猪や鹿の処理にも定評がありとても丁寧な仕事をされていて、養蜂に対してもしっかりと管理をしています。
日本国内でハチミツを作っている西洋みつばちや日本みつばちの養蜂場の中にも、みつばちに砂糖水を与えているところもあるようですが、渡辺さんの養蜂場は100%花や木々からとってきた自然な甘さ。
本当に貴重なハチミツなんです。
商品は、左の450gタイプで3,500円。右の1,230gタイプは9,000円です。
販売はここ野津町烏嶽にある養蜂場か、「吉四六市場」や「四季の里」にも置いてある時があるそうですが、養蜂場で購入するのが一番安いです。
ちなみに1,230gタイプは養蜂場での販売しかありませんのでお気をつけください。
もし養蜂場まで来られる方は、先にお電話でご確認くださいね。
電話番号090-9071-1613、渡辺さんの百花ハチミツ
商品パッケージはこのような感じになっていて、みつろうの六角形の模様と、蜂のかわいいイラストが目印です。
追記:2022年、分蜂されている様子、分蜂された巣箱の販売
今年4月末ごろから、分蜂が始まったと連絡をいただきました。
分蜂の様子の写真をいただきましたの掲載します。
「キンリョウヘン」に蜂がたくさん集まってきていますね。
現在、今年分蜂された巣箱の販売をしているそうで、大体5月いっぱいが目処ということです。
ただし、分蜂したあと3,4日以内に持って帰らないと、蜂が小さい巣を作り出すため移動ができなくなるとのことなので、持って帰れるかどうかはタイミングもあるとのこと。
ご興味のある方はご連絡くださいとのことです。ご不明点はそのときにお聞きいただければと思います。
販売価格は35,000円(税込)です。
電話番号090-9071-1613
まとめ
臼杵市野津町にある日本みつばちの養蜂場、渡辺さんが作る百花ハチミツのご紹介でした。
小さい養蜂場で日本みつばちからの採取なので、かなり貴重なハチミツの養蜂場となっています。
日本みつばち運ぶ純粋なハチミツの味を、ぜひ一度味わってみてほしいです。